会話#041+「眼帯」 - 5/6

#045

何か思った反応が来ないけど、俺だってボケをやるんだ。
引き続き俺は誰かを探すことにした。

すると、スターマインくんとレシーバーくんが一緒にいるのを見つけた。
「あーアペンドさんが眼帯してるー!」
「様になってる!」
二人は俺を見つけると、妙に目を輝かせて言った。
これは、そうだな、中二病っぽいことを一発言うべき場面な気がする。

「逃げろ、俺の中の悪魔が目覚める前に……!」

言った。

「悪魔!?」
「うわー!!!」

二人はひどくびっくりした顔をして叫ぶと、
その場からいなくなってしまった。

逃げられた。

……あ、ああ、逃げろって言ったもんな。そうか。
俺は納得して、また別の人を探すことにした。

すると、今度はバッドボーイくんを見つけた。

「あっ、アペンドさん。仕事の格好ですよね、それ。
新しい仕事って聞きましたけど」
仕事の格好だってわかってくれてるなら、
きっと仕事の演技だと思って付き合ってくれるだろう。
よし。
俺はバッドボーイくんに一歩近づいた。

「その右目、俺にくれないか……?」
「!?」
「足りないんだよ……くれよ……」

言った。ついでに、肩も握ってみた。
……何か、視線を外してこないから、にらみ合いみたいになってる。

「バボさん!? 大丈夫!?」
しばらくそうしていると、執行部くんが駆け寄ってきた。
ついでだし、付き合ってもらおうかな。
俺はバッドボーイくんの肩を押して、執行部くんの方へ向きなおした。
バッドボーイくんは突き飛ばされたような感じで、床に座り込んだ。
よし、この続きなら、これかな。

「お前の右目の方がよさそうだな。
よこせ、その右目を……!」
「……!!!」

言った。同じように肩も握ってみた。
執行部くんはすごくびっくりした顔になって、俺の手を振り払った。

「ばっ、バボさん! 逃げよう!」
執行部くんは座り込んだバボさんの手を引くと、
二人で走っていってしまった。

「……」
俺はしばらくそこで立っていた。
「おかしいなあ……」