仕事を終えたレンは、端末を取り出してメッセージを確認した。リンから、メッセージが届いている。
『今日はミク先輩の部屋におじゃましてるから、夕ごはんもミク先輩と食堂で食べるね』
レンは、素早く返信の文章を打ち込んだ。
『分かった。こっちも適当に食べる』
送信すると、リンからすぐに返事が返ってきた。
『お仕事お疲れさま!』
レンは少し笑って、また返事を打ち込む。
『ありがとう。帰り道、気をつけて』
その返事に対して、笑顔の絵文字が送られてくる。それを確認して、レンは端末の画面を消した。
食堂に寄り、適当に持ち帰りのメニューを頼む。そして、一人で部屋へ帰る。リンの靴がない玄関に、自分の靴を脱ぐ。
荷物を置いて、手を洗い、それから、持ち帰った料理をテーブルに並べる。
「いただきます」
静かに、一人で、料理を食べる。いつもは、リンが話すから、それに答えて賑やかになる。今はいないから、ただ、自分で動かす箸や食器の音がするだけだ。
「ごちそうさまでした」
一切の無駄もなく、夕ごはんを終える。玄関に置いたままの荷物を持つと、レンは自分の部屋に入った。そして、中から鍵をかけた。