会話#054+「封印」 - 2/6

#055

#オリジナルさん視点

『鍵かけてたのに壊すとか、なんなのこいつ……。
邪魔しないでよ……この体は僕の物だよ。

……ああ、もう限界か……。
でも、僕にだってまだ手はある……』

何言ってるんだ、この体は、僕の物だ。
君には負けない。

僕は、何とか意識を奪い返した。
あいつ、また、目覚めやがって……。

意識を取り戻して、僕が周りを確認すると、
目の前でアペンドが寝ていた。
「……ちょっと、アペンド、何でこんなとこで寝てるの!」
僕はアペンドの頬を叩いた。
「いって!!」
アペンドは叩かれた頬を手で押さえて、僕を睨みつけた。
「もう! 何してんの!」
そう言いながら部屋を見回していくと、なぜかドアが壊れてるし……。
「君ってドアもまともに開けられないの!?」
「鍵かけてたのはそっちだろ! 俺は様子見に来たんだよ!」
「様子? なんで……あっ!!」
僕は時計を見て気が付いた。今日のバナナの時間が過ぎてる。

「急がないと!」
僕は用意していたバナナのかごの方へ行こうとして、アペンドに手を掴まれた。

「それもだけど。お前、それより大丈夫なのかよ。
さっきお前の髪と服の色、おかしかったんだぞ。それにいきなり俺を眠らせたのもお前だし……」
そう言われて、……見られたのか、と、僕は思った。
それに、あいつがアペンドを眠らせたのか。

でも、皆が待ってるし。こんな時間じゃ、待ちくたびれてるに違いない。
「ごめん。後で話す。今はとりあえず、こっち優先させて」
アペンドの手を振り払って、僕は部屋を飛び出した。